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月のつぶや記

ささやかな日常の風景に言葉を添えて…

名作の映画をみて

アンナ・カレーニナ

「アンナカレーニナ」を観てきました。
言わずと知れた、ロシアの文豪、トルストイの名作です。

帝政ロシアの貴族社会を舞台とした長編の大作ですが
劇中劇や、絵画を見るような斬新な手法で
スピード感があり、古臭ささが感じられません。
そして、きらびやかな衣装、小物の一つまでもが美しく見入ってしまいます。
誠実で、寛大、信望の厚い政府高官カレーニンの妻として何不自由なく暮らしていた美貌のアンナが、
若くてハンサムな貴族将校ヴロンスキーと知り合い、互いに惹かれあい
結局、破滅へと向かうというストーリーです。
(こんなに端折っていいのかな…笑)
トルストイの経験や思想が登場人物それぞれに色濃く反映されています。
が、特に今回はカレーニン役のジュード・ロウにトルストイが降りてきてるのではと思えるほど、
押さえた演技、眼差しが印象的でした。

もちろん、アンナ・カレーニナ役のキーラ・ナイトレイの美しいことといったら!
すっかり映画に入り込み、観終わったときはアンナの気分。
瞳が2倍になって潤んでいるつもりでしたが‥
ガラスに映った自分の姿は…残酷なほど正直でした(笑)

一緒に行ったむうさんと、
“舞台好きにはたまらないね~!”と盛り上がりながら、
雨を気にしつつ帰った土曜日でした。

(おまけに、ドレスのような花びらを添えて!)
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[ 2013/04/07 16:58 ] 映画 | TB(0) | CM(8)

スクリーンでみた白鳥

  端正な鳥に誘われるように…
 日曜日、家族が皆用事で出かけてしまい、時間が空いたので、気になってた映画 『ブラック・スワン』をみてきました。
ちょっと時間ができたので…で見るにはいささか濃すぎる内容だったかなとも(*_*)

白鳥と黒鳥のイメージ通り、正反対の役を一人で演じるという大役に抜擢された主人公
心理的重圧に耐えながらも役作りにのめりこむ
初日を迎えた舞台の栄光と破綻。
母娘の葛藤、自傷行為、ライバルや演出家との関係。
妄想と現実の境目がなくなり、自分で自分を追い詰める様が畳みかけるように連なり、やがてクライマックスへ
観終わってから思わずフ~~ゥっと溜息がでてしいました。
 アカデミー主演女優賞・受賞 ナタリー・ポートマンの切なささえ覚えるような繊細さと狂気がないまぜになった演技は凄いです。

五月晴れの爽やかな日に観てしまったと思うべきか、梅雨の重い空気の中でみるべきか…
タフな心をお持ちの方にお勧めいたします<m(__)m>

 電力事情も重なって、しばらく映画から遠ざかっていましたが、連休を利用して堰を切ったように幾つかみてしまいました(笑)
…もっぱら洋画ですが…

『英国王のスピーチ』  じんわりと温かい気持ちになれます。言葉の持つ力、人に伝える力等々。
               戦争へたどるところはさらっと触れていますが、時代背景程度なのも暗くならずに
               済みます。
               人を肯定的な面から見たいなと思わせる内容でした。

『ガリバー旅行記』   四の五の言わずに笑い飛ばしたい!!そんなときにはお勧めです!(^^)!
              今の時期にはこんな明るさが、かえって嬉しいかも!
              風刺を効かせた本家スウィフトはどう思っているか…
              アメリカだからねって、口を端をへの字に曲げて笑ってる?
               (最後のダンスシーンは…あんなに長くいらないかな…)

『ブラック・スワン』   鳥、そして鏡などは狂気・恐怖を掻き立てやすいのかも。
              ヒッチコックの世界に通じるものがあります。
              夢の舞台の裏側に潜むヘビーな部分を受け止める覚悟のある方向け。
              骨太な作品です。

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(昨年12月に多々良沼にて。再登場!)

 
[ 2011/05/16 17:33 ] 映画 | TB(0) | CM(4)

♪…行ってみたいな…2

  暑い時には映画で夢の国へ…

「夢」と言えば、他人の夢の中へ潜入するという封切られたばかりの「インセプション」を観てきました。
(誰が出てるかは言わずもがなですね^_^;) 

 寝ている間に見る夢の世界。
そこは過去も未来も場所さえもごちゃ混ぜになった、正に仮想空間。
ましてや他人の夢のなかとなると…

♪夢でもし会えたら、素敵なことね…♪
なんて甘いものではありませんでした(笑)
夢を利用して、潜在意識に深く入り込んで、行動を作用し情報を得ようとする…
そんな入り組んだ世界を表現していくストーリー…
複雑に絡み合って、なにが現実か分からなくなっていく…
主人公がではなく見ている自分が…ォィォィ…

中盤、まんまと寝てしまいました((+_+)).。o○
CG合成無しっていうのは驚きの映像なのですが…

でも、後半ようやく理解できてきて、こういうことだったのねと…
結末も、もしかして…と考えさせられる終わり方で深かったです。

デカプリオさんは、ちょっとこういう捻った映画がすきなのでしょうか。
「シャッターアイランド」でも、そういった一筋縄ではいかない役所、内容でした。

このところ脳みそが水戸黄門化?している私には、もう少し単純でスカッとしている方がとも思いました。
(若いフレキシブルな脳みそ向けの映画です。笑)

インセプション


次は「エアベンダー」を観ようかと思ってます。
カンフーでスカッと暑さをブッ飛ばしましょ!!

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再び夢の国へ
ネムの木です。m(__)m



[ 2010/07/24 17:41 ] 映画 | TB(0) | CM(0)

「タイタンの戦い」

   またまた映画鑑賞 

 
タイタンの戦い
 「タイタンの戦い」!観てきましたぁ~!(*^_^*)!
この顔、見てすぐ分かった方、偉い!
そう、あの「アバター」の主人公サム・ワーシントン。
今回は神ゼウスと人間の間に生まれたペルセウスを演じてます。
アバターのときもそうでしたが、今回もどちらにも属せない立場から自分の居場所・役割を掴んでいく、そういう役回りです。
強そうなのに、どこか不安げな表情を浮かべるのが、ん~~いいかも

ギリシャ神話ベースのスペクタクルだけあって、豪快なシーンの連続で、私の男心?を充分にくすぐってくれました。
「神様」っていうことですが、なんともまあ人間的!というか、一神教の絶対神ではないので、神様間のいざこざが多々あります。
日本の八百万の神ともよく似ているような気がします。

3D仕様の映画ですが、普通でも充分だと思います。
迫力あるメドューサとか、ペガサスとかサソリとか、いろいろ出てきて楽しめます。
が、別の意味で、衣装とか小道具とか、ドラクエを彷彿させるくらいそっくりなのも面白いデス。

まあ、できればペルセウスの戦士として鍛えられる部分がもう少し掘り下げてあった方が、よりよかったかなぁ…
でも、予定調和のハッピーエンド!安心して楽しめます。
映画は娯楽ですしね。楽がいいです。
(お年寄りが水戸黄門にハマる気持ちが、この頃よく分かります。笑)
にしても、ペア割(夫婦割)っていいですね~~!助かりますw~~!

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[ 2010/04/24 21:53 ] 映画 | TB(0) | CM(2)

のだめカンタービレ♪

  最終楽章・後篇♪

P4211278.jpg  日曜日に、まちに待った「のだめカンタービレ最終楽章・後篇」!
行って、観て、聴いて来ました
前編以来、会いたくてたまらなかった「千秋先輩」
相変わらずかっこよかったですーー

と、まあ、それは当たり前?として、前にも思いましたが、アニメを実写化、且つ映画化してイメージを損なわず成功した数少ない例ではないかと思います。
内容がクラシック音楽だけに、音・そして実際のフランスの景色・コンサートホールなどが、より作品の世界を深めてくれます。
もともと音楽は好きで、少し(ず~っと)前に「第九」の合唱にも参加したことがありますが、これを観るとピアノもひけたらなぁと思わずにはいられません。
「努力」とか「正面から向き合う」ということを、極力避けて通ってきてしまったので、主人公の「のだめ」ちゃんの成長に思い入れをこめて観てしまうのかな…
バイエル止まりであるはずの指をついつい動かしてしまいました。
(エアーピアノピアノ ナンチャッテ)

他にも、この映画では誰も悪人が出てこないこと。
観終わってからも「あ~楽しかった!!」といえる点も嬉しいデス。

実は邦画はあまり好きではありません。
特にシリアスなもの、重厚長大なもの、「泣けました!」的感動ものが苦手でほとんど観ません。
スクリーンいっぱいに重い空気が広がると、滅入ってしまいます。
せっかく別世界に飛び込みたいのに…
事実は小説よりも奇なりで、現実世界のニュースの方が、よほど衝撃的だったりもします。

ですので所詮絵空事ならば、ハッピーなものやアニメのほうがたのしめます。(クレヨンしんちゃんも狙ってます!)
そして洋画。ありえないくらいのハチャメチャ系、大好き!!なんですね~!笑
(え?欲求不満なのではって?チガイマスッ

宣伝が派手すぎて…とか、前回をみてないから、とか思わずに、たまにはクラシック音楽の世界を楽しむつもりで、よかったら覗いてみてください。
[ 2010/04/21 16:47 ] 映画 | TB(0) | CM(0)