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月のつぶや記

ささやかな日常の風景に言葉を添えて…

読書(漫画も)の秋の締めくくり

              漫画ってやっぱり面白い! 

 ひょんなことからおじゃましたブログで、面白いなと思った方の作品が、11月6日に出版されました。  
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 「33歳、独身、仕事なし…笑いと涙の再就職日記」 朝日新聞出版 ¥940+税 作 しらい さりい
主人公 村田良男 が会社を首になってから、ニーとでもヒッキ―でもないとあがきながらもなんとか職を得るまでが描かれています。

ほのぼのとしたタッチで、クスッと笑いたくなる描写が随所に!そしてなにより、よくぞここまで描いたと思うくらい現実をきりとってます。
どうしてそう思うかというと、ほぼこの通りの体験者が身近にいるから356(…誰とはいえませんがぁ…)

 派遣切りにあった人。心ならずもプー太郎の人。どうか腐らずに読んでみて!
世間一般の人。どうか彼、彼女らの気持ちも汲んでください!!そんな気持ちになる一冊でした。

 にしても、今の若い方々って、漫画や写真や、皆、表現が多彩でいいですね!凄いとおもいます424
「村田良男」さんの今後がきになりますww

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PB140846-01.jpg  後、息子から勧められたのが 「聖☆お兄さん」 作 中村光 現1~4巻
バカンスで下界に降りてきたイエス様と仏陀様の珍道中なんですけど、めちゃくちゃ面白い!
会話、行動のいちいちに笑えます!!暗い世相を吹き飛ばし、せめて一年の締めくくりを笑って終え、或いは笑って新年を迎えたい方にお勧めです。
開始1秒で笑えます!(まるで映画のCMみたいですね290) 

 漫画も本もいろいろ幅を広げてくれますね~♪

[ 2009/11/16 22:48 ] 読書 | TB(0) | CM(2)

蓮池薫さんの著書に寄せて…

          またまた本ですが… 

 普段、ドキュメンタリーとか手記のたぐいは、買って読むことがありません。
多くの場合、精神的にも肉体的にも過酷な環境、状況をいかにして乗り越えたかに焦点が当てられていて、書き手の、或いは主人公の立派さのみが際立ってしまうような気がしてたからです。
…大変だったんだ。凄いね。自分じゃこんな風に出来ないな。だからあなたも頑張ってって言われても…
などの様に、己のネガティブさやひ弱さが、浮き彫りなってしまうのも、敬遠したくなる理由の一つです。

P9280507.jpg  そんななか、蓮池薫さんのこの本はなぜか気になって、買ってみました。
 「半島へふたたび」 新潮社 ¥1400 です。
 私と同じ歳の氏は、言うまでもありませんが、「拉致被害者」です。
自分の意志に全く関係なく、身に降りかかった衝撃が何を意図するかも分からないまま、恐怖のうちにかの国に拉致されて、近年、ようやく帰国がかなったのは、周知の事実です。

 なにも知らずに過ごしてきた者が軽々に物事を言ってはいけないような、或いは知らなかったことにしておきたいような複雑な背景が、もしかしたら重々しく記されているかもしれない。
触れないほうがいいかな、とも正直思いまいた。 でも、そのような心配、もしくは勘ぐりは必要ありませんでした。むしろ紀行文と言った方がいいかもしれない、そんな感じがいたしました。
 思わぬかたちで、関わってしまった朝鮮半島を冷静に理解する為にも、暮らしの足場を確立する為にも、韓国行きの必要を望んでいた蓮池さんの驚く位に飄々とした楽しげな韓国レポート。そういった趣があります。
韓国旅行の際には、この本を参考にしてもいいくらい。食べ物も、穴場も紹介されています。

 感情に流されず、淡々とした文章で描き出される韓国の現在と過去。北との相似と対比。
たいして関心も興味もなかった国 (ジャスト!韓流世代みたいですが…) むしろ小さな反感すら覚える様な…。
多分、多くの人が少なからず抱いているであろうネガティブな面を持つこの国、半島の歴史や距離を近づけてくれるような内容でした。

 ただ、時折り韓国との比較のなかで記される北での暮らしは、いかに理不尽なものだったのかが、冷静で有るだけに浮き彫りになります。そして今も尚、出口のみえないまま、「希望」という言葉をすてざるを得ないままに暮らしている被害者やご家族を、そのままにしてはいけないんだなと思いました。

PA040533.jpg  とはいっても何が出来るわけでもありませんが、忘れないことと、少しでも関心を持ち続けることが大切ですね。

(一日遅れの名月を撮ろうと思ってシャッターを押したら、ハートのように見えて、これもありかな…と)

 離れていても、見上げる月は一つ、と誰かの言葉にもありました。
どうか希望を紡いでくださりますように。

[ 2009/10/06 00:02 ] 読書 | TB(0) | CM(2)

恐るべし!東野圭吾ワールド!!

             やっぱ、読書の秋っしょ!

 こう言ってはなんですが、東野圭吾さんが、あまり好きではありません(*_*;
 * 若くて(作家としては…)、かっこよすぎるから。(好みの問題もありますが、一般的にです。)
 * 映画化、ドラマ化の作品が多すぎるから。(稼ぎすぎでしょ…)
 * ベストセラーが多すぎるから。(やっぱ、稼ぎすぎでしょ…笑)
 * 一度はまると、なかなか抜けられないから…(え?ってことは好き?)

P9280505_convert_20090929142246.jpg等々の理由で、本屋さんでも、そのコーナーはなるべく近寄らないようにしているのですが、映画館で予告篇など見ていたら、ついつい引き寄せられて買ってしまいました。「さまよう刃」(角川文庫、¥705) 

  で、どうだったかと言うと…やっぱり面白い!ハイハイ。まんまとやられました!!
150万部?(だったかな?)も売れ、しかも待望の映画化というだけあって、隙のない面白さでした。
「面白い」というと、若干、語弊が有るかもしれませんが、考えさせられるとでもいいましょうか。
今も現実に起きているさまざまな事件。 不運にも被害者(そして御家族)となってしまった、昨日までは平凡だった一市民が被る理不尽な「正義」という負債。
やり場のない怒りや悲しみに翻弄される人々の様子が、明日は我が身とばかりに迫ってきます。

 裁判員制度も始まってしまい、これから先いつ裁く側にまわるのか、何かの拍子で裁かれる側に回るのか、あるいは被害者の家族の立場になるのか分かりません。 自分たちの暮らしている世界の、なんて足場の脆いことか! そうした様々な角度から考えさせられる、そんな作品でした。

 映画のキャストは、大好きな竹ノ内豊さんも出るし、主演は寺尾聡さんだし、それなりに見ごたえがあるだろうとは思いますが、あまりにも辛い現実を突きつけられるようで、重すぎるかなぁ~っていうのが正直なところです。
基本、活字で考え、映像で笑うタイプなもので…(どうでもいい情報ですよね。笑)

 で、結論。やっぱり東野圭吾氏は嫌いです。読みだすと離れられなくなるので。。。

同様の理由で、宮部みゆきさんも嫌いです。(あろうことか?現在Y新聞で連載小説執筆中で、毎朝一番にそこのページを開いてしまいます…困ったもんです)

 まあ、この季節は読書に限らず、なんでも貪欲になりましょ~!(食欲は、オールシーズン
 10月は舞台も観に行くし♪ ウキウキ、わくわくが続きます!
[ 2009/09/29 10:01 ] 読書 | TB(0) | CM(0)

夏休みの宿題?(笑)

       新学期の準備は!?宿題は!?

 休みの終わりが近づくと、子供時代は親に急かされ、因果は巡って子供を急かし…
と、10年位前まではカリカリした時もありましたが、今はのんびり、だら~り!(笑)
若干のお盆休みに思い立って、久々、読書にはげみました。
「読書の秋」。季節の先取りでもあります。(おいおい…早すぎ!)
 ってな訳で、定番の「読書感想文」^_^;

 「芥川賞」が掲載された文春、9月号と、第141回「直木賞」受賞作、「鷺と雪」です。
 
P8280250.jpg  毎回思うのですが、やぱり芥川賞は…あまり馴染めません。(*_*;
新人だし、当たり前っていえばそれまでですが、あまりにも実験的、独善的作品が多すぎて、これからを期待しようにも…的な気がします。(だから、ハードカバーで買う気がしません。
相変わらず、メディアの取り上げかたは表層的。
若い女の子、ギャル、外国人、エリートサラリーマン、等々。
受賞者の絵になるキャッチフレーズのみで騒いでいる様にさえ思えます。
(って、辛辣過ぎ?)
でも、この文春の掲載号だと、選考委員、9名の方の選評が載っているので、それらの方々の評と、自分の感想を比べる面白さがあります。
自分の感想と選考委員の作家の感想がが近いと、この作家の作品を読んでみようって思ったりもします。
そんな楽しみもあるので、この全文掲載号。きっと次回も買うでしょうね。(^_-)

P8280249.jpg  かたや、「直木賞」のほうはプロの作品。
安定して読めるし、敬意を払って、ハードカバーにしました。¥1400+税
ちょっと高いなぁ~と思いますが、映画を一本、好きな時間に繰り返し観たと思えば安いかも。
(と、なにかの記事にそういう考え方があると書いてありました。受け売りです。ハイ)

 北村薫氏の作品は今回が初めて。(春日部出身ということで、ちょっと気にもなったりで。)
カバーの帯にある「良家の令嬢と女性運転手が時代を見つめ謎に挑む」とあったので、どんな「謎」かなと期待した割には結構、淡々と進む感じであまりドラマチックではありませんでした。
 「令嬢」の目を通しているのに、どこか男性的な感性のほうが強くなってしまうみたいで、若干の違和感もありました。
 でも、淡々と進むのに、時代は2・26事件に向かって突き進む時。
ラストに日本が大きく崩れていくだろう事を、直接的に書かなかった事で、かえってそれからを重く感じさせるような作品でした。
読み終えた後にも、その時代に思いをめぐらせてしまう…さすがに技あり!!な気がしました。

   以上をもちまして、一人夏休み課題図書、感想文の宿題。終了~~!(笑。デス)
[ 2009/08/31 17:24 ] 読書 | TB(0) | CM(2)

GWは読書、いえ、漫画三昧!…かな?

 始まりましたね~!GW。早い方だと25日から10日まで、ある意味恐怖の16連休!
悲しい話、外出するには一番いい季節ながら、一番お金がない季節だったりするんですよね~。
やれ、車の税金だ~!家のぜいきんだ~!子供がいれば、進学だ~!なんだ~!かんだ~!
そのために”備えておけば”といっても、中々計画通りにはいかないのが世の常でして…
「定額給付金」っていう、お上からのお情けも?あっという間に行方知らずになった我が家です
まあ、カレンダー通りで16連休でないのは幸いですが、そんな気持ちを察してくれたのか?友人のHさんが、懐かしの漫画をたっぷりひと箱、送ってくれました♪

 かれこれ25~30年ほど前、少女漫画の黎明期?全盛期?
週刊マーガレット、別マ、りぼん等々。勉強しているふりをしながら読み漁ったものです。
池田理代子、萩尾望都、大島由美子…きら星のごとく素敵な作家が揃ってましたっけ。
「ベルばら」等は今や宝塚の代名詞。
「ポーの一族」でバンパイアの華麗で怪しい世界に浸って、「綿の国星」で猫系美青年に惚れて…
今や、みなミュージカルやら映画やらの素材になってますね。
親からは、「漫画を読むとバカになる、読書ではない!」等々言われましたっけ。
そんな時代でした。(そして、見事におばか街道まっしぐら~泣)

mannga01.jpg  その中で、木原敏江さんが描いた、明治、大正あたりの学生をモチーフにした作品も大好きでした。 
  「ハイカラさんが通る」でだいぶ矢絣の着物に袴と編上げのブーツが世に認知され、今や女子大生の卒業式の定番服になりましたが、実はそれよりも前に、この木原敏江の「あ~ら、わが殿」でその格好が描かれていた、と私は認識してます。
と、ついつい力を込めて語りたくなってしまう、完全に「オタク」でした(笑)

 

 本当に同好の士はありがた~い!
昔は、姉と交代で一週間毎買って読んでいた連載漫画。
こうして、が~っと大人買い(してくれた本を)大人読み!?出来るのも幸せっていうもんです。
連休にガッツリ読んで、懐かしの世界にたっぷりひたるぞ~!とわくわくしてます。

 こんな漫画大好き人間。
大人になっても変わらずで「クレヨンしんちゃん」も好きです。(なぜPTAが目の敵にするのか分かりません)
特に映画は大好きで、子供がいたのをこれ幸いと、今までもそのほとんどを観てきたように思います。
今回も中々奥が深くて、面白そうだけど、どうやって安く観ようかしら…「夫婦割引」はさすがに…
趣味が違いすぎて、いかなる私でも「寄り切り」は難しそう…16
まあ、レディーズデイですかね。(^_-)

 こうしてみると、結構やりたいこと、すること、あるかも!ですね。
ちょっとしたお花見位は出かけたいですしね♪

[ 2009/04/29 10:47 ] 読書 | TB(0) | CM(4)