
好きな歌があります
さびれた入り江で 白い羽を見つけた
陽炎にかざして 渚を走る
夏の旅人の髪飾り
どの羽待てば 飛べるだろうか
(イソヒヨドリ)
海は鳥たちの眩い記憶を
汚して消した
生き物の自由な羽ばたきを
望んでいたはずだった
だけど一筋の光さえ
あの思い雲間に
見る事もなく
かすかな足跡を 残しただけで
鳥たちは
眠る
二人で 浜辺に
砂の山をつくった
(キョウチクトウ)
日盛りに揺れたつ 羽の墓標
夏の旅人の
髪飾り
(カンナ)
どの花添えて 海を見ようか
(1975年 NHK合唱コンクール課題曲 海の詩 より)

訪れた時のあかるくててきれいな海とは少し違うイメージの歌ですが、
夏の賑わいが過ぎ、秋の入り口にある海を見ていると思い出すメロディーです。