
芸術三昧でした!
今日(24日)は、今まで経験したことのない、舞台2本だての日となってしまいました。
ミュージカル、「屋根の上のブァイオリン弾き」と古典芸能「薪能」です。

先ずは「屋根の上の…」から。(日生劇場にて)
若いころに、始めてみたミュージカルで、森重久弥さんがテヴィエで、このあたりからミュージカルがより広く支持されるようになったんじゃないかなと思ってます。
とても感動して、その頃飼い始めたシバ犬に「チャバ」(三女の名前)と付けてしまいました。
訳が分からない家族からは、「茶色婆さんか。。?」などといわれました。失礼な!!
”しきたり”を重んじる、敬虔なユダヤ人家族のなかにあって、異教徒のロシア人との結婚というタブーをを犯し、テヴィエに「チャバは死んだ!死んだのだ!」と言って親子の縁を切られる、とても切ない役どころなのです。
そんな思いれを込めて観たはずだったのに、あら筋位が精いっぱいだったので、今回、市村正親バージョン、初めて観た時以上に感動しました。
恐妻家でひょうきんという味付けは現代的ですが、それだけに家長としての決断を下していく時の毅然とした、それでいて慈愛にみちた表現が際立ちました。
「だが、一方…だが、しかし…」と悩む姿に感情移入出来るようになったのは、自分も結婚で、親を悩ませ、また意のままにならない子育てを経たからでしょうか。
民族としての問題は、世紀を経た今もなんら進展していません。(日本人だけが、綺麗事をいっているような気がします。)
理不尽に土地を追われながら、それでも選ばれた民としての誇りを持って、いつまた追われてもいいように常に帽子を被る…(と自嘲的につぶやくテヴィエ)
いろいろ考えさせられることが、ぐっと増え、且つハンカチなくしてはみることが出来ませんでした。
やはり、ロングセラーを重ねるにはそれだけの理由がありますね。
今回も演劇マイスターのむうさんには、チケットの手配から、見どころまで、お世話になりました。
一緒に見た友達も、また是非にと。これからもいろいろ教えて下さいね。

観劇の余韻も冷めやらぬ内に次へ
今度は、がらっと趣向をかえて、5時半から春日部の八幡神社で行われる薪能を観ることに!急げ!!
大分、雲行きがあやしくなって、日比谷を出るときは、雨がふってきました。だいじょうぶかなぁ~
古典芸能は歌舞伎座で玉三郎さんのを観た記憶がうっすらあるくらい。その時狂言もみたかなぁ?
異世界とも思える日本語を聴くのは、若い頃は無理だったのかも。。。(笑)
人生、だんだん侘び寂び好みになってきた今、機会があれば観てみたいと思っていたので、丁度よかったです。

しかも「薪能」。屋外コンサートとでもいいましょうか。かがり火が左右に焚かれ、パチパチと薪がはぜる音も、幽玄な雰囲気を醸し出す、音響効果になっていました。
千人余りの観客がぎっしりと境内を埋め尽くす中、厳かに行われる神事。大勢の人がいるとは思えない程の静寂に包まれるのは感動的ですらありました。
内容は。。狂言の方は、「貰い聟 (もらいむこ)」という題目で、深酒をしては夫婦喧嘩をし、義父がお灸を据えようとするも…という内容で、仕草も面白く笑いがおこりました。
休憩をはさんで、「井筒」というお能に移ろうとしたところで、ついに雨が激しくなって、中止となりました。
自然と一体となっての芸能は、中止という選択もむしろ楽しむ余裕が必要です。
照明もない時代、きっと空を見上げながら楽しんだんでしょうね。そんな気がしました。
忙しかったけど、なかなか得られない体験が出来て、充実した一日でした。!(^^)!
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屋根の…は、鳳蘭さんも最高に格好良かった!円熟みを増した圧倒的な歌声と演技によいしれましたよ!
Sさんも、一年に一回は必ず大舞台を観ようねと言ってました!
目標、レミゼかヴァンパイァ!かな?
ふたりまとめて、面倒見てくださいまし(^_-)