
“読書の‥梅雨”
雨の季節は、秋の夜長と同じくらい読書に適しているような気がします。
辺りの音を雨粒が吸いとって、単調なリズムに変えていくからかな。
しかもじっとりとした空気の中で、何故か読みたくなるのがじっとりと重い小説‥
(そういえば前にもこの季節に、この人の本「ウツボカズラの夢」を読んでました…)
作者の取り上げる人物は、時代や環境が違うとはいえ、詠み手の私そのものであったり、その家族であったりするように思います。
それ程、日常のこまごまとした動作、感情をすくい取り、紡いで、大きなうねりをつくりだし、読者を引き込んでいくのが「乃南アサ」さんの凄いところです。
読み始めると止まらなくなる上、この前に書かれた「ニサッタ、ニサッタ」も読みたくなり、
(アイヌ語で“明日”という意味)
結局読んでしまったので‥目に相当きています(沈)
帯にもある「生きる」とはどういうことか、
正解などある訳もないのに、回答が欲しい程に道を見失い、絶望の淵に立たされることがあります。
個人の力では抗え様もない自然災害(二年前も‥)や、戦争に呑まれていく過程で‥
生まれた場所、親、スタートから違うのに、価値観の共有を強いられもがく日々の中で‥
それでも、ただただ今日一日を終える事だけに一生懸命になる、
それが積み重なって明日になる、
そうやって気持ちを奮い立たせる事が言わば生きる事。
そんな風に言っているように思いました。
愚直に生きる“とわ”さんの「政府の言う事は金輪際信じるんじゃねぇ!」という言葉も印象的でした。
北海道の開拓を庶民に押し付けんがための美辞麗句に騙された幾多の人々。
それは満州の開拓にも通じ‥
今の原発に対する国の姿勢にまで通じるように思えてなりませんでした。
思う事のいっぱい詰まった本。合わせて4巻‥
感動と引き換えに視力は…ま、いいか^_^;

もうひとつ、“芸術の‥梅雨”
(だいぶ遅くなりましたが…)
6月上旬にむうさんはじめ友人御一同で、帝国劇場にてミュージカル「レ・ミゼラブル」を観てきました。
映画化され、ミュージカルの良さが更に広まった中での舞台。
演出も以前のものとは大きく変わり、出演者も変わったり、スタート時には数々のトラブルに見舞われたり、
いろいろとあったようですが、やっぱり舞台には舞台でしか味わえない感動がありました。
映画を観た時も思いましたが、やはりこの作品でも、“生きる”とは‥が問われているように思います。
世の中にあふれている、生まれた時から貧しく、その日一日命を繋ぐ人々にとっては
“生きるとは何ぞや”と哲学している暇など無いのです。
命のために盗みを働き牢に繋がれても
または娘のために髪を売り、春をひさいでも
神様が“いいよ”と言ってくれる日まで‥
洋の東西を問わず、人として大切なことは何か、
もういちど考えようと言っているようにも思えました。
森久美子さん、圧巻です(^.^)
ダイエットしても迫力があった~~!
コミカルだし、最高!(笑)
と言いながら観終わった後のビール!! 美味しかった~~!(^^)!
勿論私たちのダイエットは常に“明日から!”デス!!
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もう「ホントは恐ろしい‥」読破して、暗記しちゃったかな?(笑)
アマテラス、良い席が取れて良かったですね!!
もういまからレポが楽しみです♪
レミゼのDVD、貸出可ですと!!?
鬼が笑うかもしれませんが、一月に是非お借りしたいと思いまっす!(^^)!
舞台を観るとき、予習を欠かさない姿勢!勉強になります。
時代背景や人物相関図などがわかっていると
いっそう、感動も深まりますもんね。
また是非ご一緒させて下さいませ!(^^)!